昨年は、風雨のため月山登山が中止となった。今年は、リトライである。参加者は、小生とO先生と二人。T先生は、今年も休会中。前夜山形市内のホテルに宿泊し、当日朝8時頃ホテルを出発。天候は、昨年とはうって変わり、快晴。しかも体感温度はかなり高い。45分ほどで自家用車にて月山蛯沢に到着。程なくリフト下駅があり、ペアリフトに乗り15分ほどでリフト上駅に着く。ここから頂上をめざし登頂開始。照りつける日差しは強いが、登山道は整備されていて登りやすい。この時期でも月山は残雪があり、サマースキーができる。残雪のところは、ロープ伝いに登る。これがすべること、こける人が少なくない。横歩きしながら歩き登るのが得策だった。O先生は、雪渓下りには、かつて5年前の6月に登頂した十勝岳下山の際のトラウマがある。当時天候が悪く、視界不良の状況。先に雪渓を降りた小生は、O先生を待つ。いつまで経っても下りてこない。雨は強まるばかりである。一時間ほど待ったあと、中年の夫婦下山者の後を追うように、ようやく下りてきた。雪渓が、怖くて下るのをたじろいでいたとのこと。後日談だが、どうもクレパスがあるのではと思い、そこに落ちてしまうのでは、という恐怖があったらしい。彼は四国生まれ、雪には慣れていないこともあって憂慮があったのだろう。再び話を月山登山に戻そう。牛首まで到達すると、視界がさらに開けて頂上らしきものが見え、道筋も明確に追え、そこをたどる登山者の姿が沢山見られたのである。2時間近くで頂上手前に到着。御嶽山と同様に頂上に立派で宿泊施設の整った神社があった。頂上にある月山神社に参るには、500円が必要。そこで集団御払いを受けて、はじめて詣でることができるのだった。それぞれ神社に参ったあとで、頂上付近の雪渓を観ながらコンビニで調達したおにぎりなどを頬張る。食べている最中に、修験道者の身なりをした30歳後半と思われる男性が近くにいた。身なりをみると全てが新品。鹿毛皮の尻滑り止めの色をみても高級品で新品。またいいカメラをもっていて、高山植物を写真に撮っている。これはもう「お宅」だねと察した。しかしこのハイレベルのコスプレ?に妙な納得をしたものである。何事も「形」から入るのが大切ですから(威儀即仏法)。月山は、さほどきつい山ではなかったが、信仰的で庶民的で、なだらかな好山であった。 M.I.
by meiwahospital
| 2010-12-01 08:43
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